私たちが支払う電気代、一体どこへ行ってしまうのでしょうか?
私たちは、電力会社に電気代を支払いますが、大半のお金は、化石燃料(石油や石炭)を買うために外国に出ていってしまっています。
その金額は日本全体で毎年20兆円を超えるとも言われています。
つまり、私たちは、アラブの王様に貢いでいるようなものです。
このような話が、お金を海外に流出させるよりも「再生可能エネルギーで地産地消をしましょう!」という一つの理由です。
エネルギーの一部でも地域で賄うことができたら、そのお金が地域に還流し、地域が活性化するのです。
これが、「地域循環共生」と呼ばれています。
では、私たちは何をすれば良いのでしょうか?
エネルギーを地元で作って地元で使うようにすればいいのです。
地域で廻るお金を増やし、廻るスピードを上げることも大切です。
エネルギーは垣根を超えたもので、あらゆる活動につながっていきます。
とは言ったものの、もっと個人レベルでできることはあるのです。
何よりも、「まずできることから始める、小さいことでもやってみる」ことが必要です。
「SAKE RE100」の活動も「できることから始める!」を日頃の姿勢としています。
日本酒業界にも、再生可能エネルギー導入の事例が増えてきています。
(出典:https://minden.co.jp/news/2021/04/06/3938)
電気のなかった時代から存在してきたお酒は、地域文化や歴史とともに造り継がれてきました。
多くの地域産業と関わりがある日本酒には、もともと垣根を超えたソフト的な要素が多いのです。
私は、長年、電力エネルギー業界で仕事をしています。
電力やエネルギーの問題を電力業界内だけで語る時代は終わったように感じています。
いま、電気を選ぶ側から未来を造ることができると感じています。
唎酒師:柏崎和久