仕事で福岡・博多に来ています。
博多で、もつ鍋×地酒を楽しんでいます。

九州で酒といえば焼酎をイメージされる方が多いかと思います。

私もこのイメージを持っていましたが、実は福岡は日本酒造りの盛んな土地でもあるのです。
調べてみると、現在清酒を造る酒蔵は全国5位に当たる57蔵もあります。
また、日本最古の水田跡が発見された場所でもあり、南部の筑後平野は現在も全国有数の米どころとして知られ、酒造好適米の王様「山田錦」の生産量は兵庫についで全国2位だそうです。

唎酒師でも調べてみないとわからないことばかりですが、「酒は飲め飲め 飲むならば〜」の歌い出しでおなじみの「黒田節」は、福岡の民謡なのです。
このような民謡については、私の世代ぐらいの方までしか知らないでしょうか。
福岡には長く唄い継がれているお酒にまつわる民謡があるくらいですから、「九州男児=大酒飲み」のイメージが定着しているのでしょう。

もともと地酒と言うのは流通を必要としなかった時代から地域に根付いたものです。
なので、この地酒も福岡県の風土や食生活と合うように育まれてきたのでしょう。

地酒はその土地土地で飲まれることで成り立ってきたので、多くの蔵が存在した時代には、その地域の皆がその地元のお酒だけを当たり前に飲んでいたのです。
しかし、その中でもやはり地元の食文化との相性を敏感に感じ取り、好まれる味わいを追求してきた蔵元だけが残っているのです。

こんなことを想うと、地酒を応援したくなります。
いくらでも飲めてしまいそうです。
博多の地酒は甘い風味の味噌に合います。
優しさが体に染み込みます。
「ん~」と笑顔で唸るだけです。

唎酒師:柏崎和久