再生可能エネルギーで日本酒(SAKE)を醸す。

このコンセプトで立ち上げた「SAKE RE100」プロジェクトですが、そもそも「再生可能エネルギー」については多くの人が正しい認識をしているのかどうか、気になるところです。

今回は、あらためて、いま注目されている「再生可能エネルギー(再エネ)」について書いてみようと思います。

さて、皆さんは、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」をご存知でしょうか?
再生可能エネルギーの普及の為に国が皆さんから徴収しているお金のことです。


(4人家族だと、毎年1万円ぐらいでしょうか)

地球温暖化が深刻さを増す昨今、石炭やガスなどを燃やす火力発電は、大量の温室効果ガスを排出し、温暖化の原因になっています。
温暖化を抑える対策として今、「再エネ」の利用拡大が求められているのです。

しかし、再エネは、石炭などに比べると環境にやさしい反面、初期投資にはコストがかかります。
そこで、再エネを普及・促進していくために、国民がみんなでコストを負担する仕組みがこの「再エネ発電賦課金」なのです

驚くことに、この賦課金の単価は、過去8年で約15倍に増えています。国の集金システムは凄いです。

そんな再エネの特徴は、3つあります。

①エネルギー源が枯渇しないこと。
②電力を生み出す際に、温室効果ガスを排出しないこと。
③エネルギーを調達するにあたり、基本どこにいても可能であること。

では、ここで質問です。
原子力発電は再生可能エネルギーなのでしょうか?

原子力発電は、CO2を排出しませんが、再生可能エネルギーではない!のです。

原子力発電はウランを必要としますが、ウランはこの先枯渇すると推測されているため、再エネの定義に該当しないのです。
これは、重要なポイントで、日本が様々な環境問題に直面している今だからこそ、この定義が今後の日本のエネルギー政策において大切になるかと思います。

とはいえ、日本は、いまだに火力発電が主流です。
全面的に再エネへ切り替えることが出来ないのには理由があります。

それは、再エネの「変動」です。

太陽光発電や風力発電は環境に優しいエネルギーとして注目される一方、その出力は天候により大きく変動するため、電力系統に大量導入されると、電圧や周波数等、電力の品質に影響を及ぼす恐れがあるのです。


(沖縄電力のホームページから)

再エネは、資源が枯渇することがなく、発電し続けることができるメリットはありますが、発電を行うための機器の導入にコストも時間もかかってしまう。
また、太陽光や風力など、季節や気候などの環境に発電量が左右されてしまう。
技術が進歩しているとはいえ、再エネの安定した発電には、またまだ、課題が残っているのです。

さて、ここで、再エネ発電の種類を整理してみようと思います。
代表的な5つの再エネについて紹介します。

(1)太陽光発電:
太陽光を太陽電池に当てることで、電力を生み出します。

(2)風力発電:
風車を利用し、風のエネルギーを運動エネルギーに変換することで、タービンを回して発電します。
最近は、洋上風力発電が注目されています。

(3)水力発電:
水が流れる高低差の位置エネルギーを利用し、タービンを回します。
河川の多い日本ではクリーンな発電として、日本の発電を支えてきました。

(4)地熱発電:
火山国である日本には多くの活火山が存在します。
そのため地熱地帯が多く、その地熱エネルギーを使った蒸気と熱水でタービンを回して発電します。

(5)バイオマス発電:
一般家庭の可燃ごみや食品工場などの生ごみ・木くずや家畜糞尿といった動植物から生まれた生物資源など、化石燃料以外のものを燃焼させて発電を行います。

以上、再生可能エネルギーについて紹介させていただきました。

日本のエネルギー自給率は先進国の中でも、極めて低いのです。
火力発電が主流の日本では発電するための原料をほとんど輸入に頼っています。
これから先も世界中でエネルギー需要が増えることが予想される中で、国内で安全かつ持続的に自給できることが大きな課題となります。

そして、地域経済の活性化も課題です。
地方には、木材などの資源が豊富であったり、発電施設を建設することのできる土地があったりと、再エネでの発電を行うには有利な条件が揃っています。
地域で生まれた再エネ資源を活用し、電気を作り出すことは、電気の地産地消にも繋がり、雇用や税収の増加も見込まれ地域経済の活性化に繋がります。

今回、再エネについて、身近な電気料金の明細から説明させていただきましたが、再エネがもっと身近になってくれば、きっと良い未来があると思っています。

「SAKE RE100」では、日本酒という身近な文化から、再生可能エネルギーの普及に貢献できれば良いと思っています。

唎酒師:柏崎和久