新年おめでとうございます。
コロナ禍で多くの企業が打撃を受けている。
とりわけ、飲食業界では、かつてない不確実な環境下での2021年のスタートとなった。
今後も大人数での宴会等の制限が続くことを想うと、2021年の日本酒業界も厳しい経営環境に晒されるだろう。
酒蔵では生産数量を減らさざるを得なく、酒米の流通まで影響が出ているようだ。
なんとかしたい!これが、2021年、年頭の私の想いだ。
一方でエネルギー業界に目を向けると、福島第一原発事故から3月で10年になる。
この間に電力・エネルギーを巡る状況は大きく変化してきた。
折しも、菅政権は、2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを宣言し、
昨年末に経済産業省から、「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」が産業政策として打ち出された。
現政権のコロナ対応は評価できるとは言えないが、環境施策は評価できる。
コロナ禍から脱却は、従来のシステムに戻すのではなく、カーボンニュートラルを目指すシステムを導入する機会にしやすいのではないかと思うのだが、この成長戦略では、実行レベルの細部にわたって、社会システムをどう変えていくのか方向性が示されている。
今後の日本の電力・エネルギーシステムを大きく左右する極めて重要な内容が含まれていると言って良い。
<出所:経済産業省「カーボンニュートラルの広がり」>
このような状況の中、SAKE RE100は、「発想の転換」で、新しい時代をリードしていく考えだ。
醸造を再エネシフトする、簡単なことではないから、チャンスなのだ。
かつてない不確実な環境下で迎える2021年、真の経営力が試される年だ。
唎酒師:柏崎和久