富山にいました。
富山の地酒を楽しむ時間もなく、帰路、北陸新幹線の車中で書いています。


(富山駅の地酒を飲めるお店)

さて、突然ですが、富山×日本酒で何を思い浮かべるでしょうか?
富山×日本酒から、「ドンペリニオン」を連想する人はそういないかと思いますが、連想した方は相当の日本酒通かと思います。

日本酒通の方ならご存じの方もいますが、世界中で知られるシャンパンの王様「ドン ペリニヨン」の醸造最高責任者であったリシャール・ジョフロワ氏は、引退後に富山県立山町白岩で日本酒造りをしているのです。

あの世界的に有名なドンペリの醸造最高責任者が富山にいるのです。

28年間に渡り、シャンパン造りに携わったリシャール氏は、なぜ日本酒の道に進むことを選んだのか。
シャンパンと日本酒の共通点について等、リシャール氏へのインタビューが、こちらに記載されています。日本酒業界で、これから挑戦する方、挑戦したい方、必見です。
https://jp.sake-times.com/special/interview/sake_iwa5

こちらのインタビューで、リシャール氏は、こう述べています。

「私のDNAにはシャンパンの血が流れていますが、シャンパンのハーモニーと、日本酒のハーモニーは根本的には同じものと感じています。ハーモニーとは普遍的であり、表現が異なろうと『すべての要素が共に意味を作り出す』という点でつながっています。そのことを確信したときに、新しい分野に挑戦したいという思いが強くなったのです」

このメッセージ、かっこよい大人ですよね。
挑戦に年齢は関係ないということを教えてくれます。

リシャール氏は、日本酒とシャンパンのあいだに多くの共通点を見出し、新たな新天地を富山に求め日本酒業界での挑戦を始めました。
シャンパンの巨匠が第三の人生を賭けて挑んでいるのです。

リシャール氏とは日本酒業界への入口は異なりますが、私たち「SAKE RE100」は、日本酒業界×エネルギー業界での挑戦になります。

私は、エネルギー業界で培った経験をもとに、日本酒に貢献したいと考えています。日本酒をブランディングしていくことは初めての経験ですが、だからこそ新しい視点やビジョン、新しい野心を持って挑むことができると考えています。

私たちのスタートは、規模でみれば小さいことですが、世界を変えるポテンシャルを秘めています。

ドンペリのリシャール氏は自然との対話を大切にしているそうです。
心の健康は自然との繋がりが大きいことを信奉している私にとって、不本意ながら最近はコンクリートジャングルを行ったり来たりで自然から少し離れていました。

ひな祭りが過ぎ、暖かくなってきました。明日は、私にとって久しぶりの休日なので、緑に囲まれながら、蕎麦で日本酒を嗜みたいと思います。

唎酒師:柏崎和久