コロナ禍のゴールデンウィーク、自宅で過ごす家族が多かったのではないでしょうか。
私も遠出の外出は無く、食べて、飲んで、読書して、寝て、トレーニングして、サウナに入って、妄想して、・・・と、かなり“贅沢”な時間を過ごしたように感じています。
“贅沢”って何だろう?
グーグル先生に伺ってみると、
ぜいたく【贅沢】
実際の生活が必要とする以上の、分に過ぎた消費。「―が身を滅ぼす」「―に暮らす」。また、費用がひどくかかること。 「―な屋敷を造る」
と、答えてくれます。
(GWに読んだ本、一番右が塩谷舞さんのエッセイ集、不思議なパワーを秘めています)
「贅沢」について、「ここじゃない世界へ行きたかった」の著者、塩谷舞さんは、素晴らしい説明をしてくれています。これです。
「贅沢1.0」が、必要以上に高価なモノを買ったり、身の丈に合わない消費をしたりする「もの」の消費だとしたら、「贅沢2.0」は、自分の心地よいものや、時間や、関係性をしっかり見つけて、それを大切にする「心」の豊かさなんじゃないだろうか。
先月、ビジネスパートナーの六代目蔵元と、株式会社SAKE RISEを立ち上げました。
”SUN RISE(太陽が昇る)”ように、”SAKE(の価値)が上がる”ことを目指す。
会社名にはそんな想いが込められています。
私たちの目指すSAKEの価値は、必要以上に高価な日本酒にすることは考えていません。
「これが日本代表だ!」と自己主張を強くした富裕層向けの日本酒、いわゆるラグジュアリー(超高級)日本酒を売ろうとは思っておりません。
大量生産・大量消費の波にのまれることなく、自然と共にあゆみ、控えめな、古くからの「日本の美」を大切にしたいと思っています。
また、日本酒を通して、環境問題にもアプローチし、インターネットの力を借りつつエシカルな社会を作り、贅沢2.0の領域で仕事をしたいと思っています。
人間の文化の根源である酒から、ポスト・ラグジュアリーが生まれても良いかと思っています。
唎酒師:柏崎和久